武蔵工業大学 大学改革案に対する 中村学長の説明(抜粋) 中村学長の説明は「武蔵工業大学の抱える課題と改革の方向および経過」と題され、 その要旨は次のようです。  まず「武蔵工業大学の優れた特徴」として @ 78年の歴史と優れた実績、 A 比較的手厚い実践的な教育、 B 優れた立地条件、 C 堅実で手厚い大学事務、 D 定評ある東急グループ内での大学経営、 E まじめな学生 を挙げられた。  続いて「高等教育の置かれた環境」として、少子化、学校間の競争激化等、について触れ、 「本学の課題として」 @ 社会的知名度の不足、 A 進まない国際化、 B 事務合理化の遅れ、 C 世田谷キャンパスの老朽化 など9項目を指摘された。   続いて「最近の本学志願者の動向」について減少傾向が強いことが示された。   そうした中で取り組まれた「武蔵工業大学の最近の改革内容」の説明があった。 それは @ 新学部・新学科の設立、  A 戦略検討の組織づくり、 B 専門分野構成の組替え、    C 教員業績評価の試行、 D 総合研究所の強化、 E 広報活動の改善強化、 F 建物整備構想立案 という内容であった。  続いて「東横学園女子短期大学との統合、新学部の設置」では @ 統合の必要性、 A 統合の効果(規模拡大、スケールメリット等)、 B 統合に伴う新学部(都市生活学部、人間科学部)   について説明があった。  その後一番の関心事である校名問題に触れた。 まず「大学名称変更の賛否両論」として、賛成意見では @ 広がった専門分野と名称は一致すべき、 A 女子学生など新規需要層を招じいれる名称に 、 B 小・中・高を抱える総合学園として使える統一的な名称にすべき、 C 呼び間違えられたり混同されたりする名称は好ましくない、 D 名称変更が大学の一段の飛躍につながるのでは 等があり、反対意見では   @ 歴史を持ち、すでに定着した名称は保持すべき、 A 武蔵工業大学に代わる良い名称はあるのか 、 B 名称変更に大きな費用がかかる   との説明があった。  また五島育英会内に名称検討委員会が2006年6月に設置され、種々の検討が進み3つの校名変更案に絞られたという経緯が紹介された。 そこでの「新しい校名の要件」としては @ 本学の持つ専門分野を包括的に示し、一部の学術分野のみを表すものではないこ と、 A 本学の立地する地域をイメージさせ、先進的な大都市部に本学があるという印象を与えること、 B 今後の長い歴史において存続しうる名称であり、一時的な流行にとらわれたようなものや奇抜なものでないこと、 C 既存の両大学の伝統に敬意を表しその継承を彷彿とさせるものであること、 D 国際的にも通用し、英語標記においても不自然でないこと、 E 本学の付属となるすべての中学校、高等学校の名称としても統一的に用いられること、 F 女子学生の多くにも初めから拒絶的に見られることなく、充分な関心を持たれるようなものであること、 G 首都圏地域だけでなく、全国的にも認知されるような名称であること、 H 他の大学の名称とまぎらわしくないこと を掲げたことの説明があり、名称検討委員会での議論の結果として3候補案を大学統合推進委員会に報告したことを表明された。 (その後の五島育英会の会議で「武蔵都市大学」に候補案が一本化されました。) 「五島育英会の今後の予定」についても触れ、 @ 卒業生、教職員など関係者の意見を聴取、 A 五島育英会常務会で案を絞る、 B 5月の五島育英会理事会にて案を決定、 C 変更の場合には文部科学省へ提出し、広報を大々的に行い、旧称「武蔵工業大学」を長期間併用する との説明があった。     以上