校名変更についての説明会

以下の日時/場所で武蔵工業大学全学生を対象に
「校名変更についての説明会」が行われました。

2007年5月8日(火)18:00〜19:00
世田谷キャンパス6号館6B2教室


6B2教室を埋める程の学生が集まり、
説明会は19:45くらいまで続いた。


「水色」は学生の質問。
「オレンジ色」は中村学長の発言、もしくは要約。
「青色」は個人的な見解です。

■説明会について

@説明会の時期
 武蔵工業大学と東横女子短期大学の合併が世間に知れたのは3月末の新聞です。
合併となれば、その時にはすでに校名変更の話があがっており、
もっと早い段階で説明会を開けたはずです。
学生からも「もっと早く行うべきだったのでは?」という意見があがった。
それが今に至った理由として「非常にデリケートな問題である。学生達に伝えるのが今日になったのは申し訳ない」と述べた。

A告知について
 世田谷キャンパスには1週間ほど前から学生掲示板・学生食堂と地下売店間の廊下に
掲示が張り出されました。学生の「十分でない」「知らない学生もいる」との意見に対して、 学校側は「これ以上の伝達手段はない、他に方法はなかった」と述べた。

 「横浜キャンパスにはまったく掲示がなかった」点に触れると、 「世田谷キャンパスの掲示を見て来ている横浜キャンパスの学生もいる。問題ない。」との事。

 ちなみに、この日は横浜キャンパス3年生就職ガイダンスの日とかぶっている。
300人以上の学生は自分の将来がかかってる就職のガイダンスをサボらないとこちらには来れない。

 また、横浜の学長も不在であった。



 加えて、「多くの学生に校名変更について説明する気があるのならば 火曜日18:00〜より、午前授業のみの水曜日午後の方が来やすい」のは明らかです。
現にMI-TECH祭(学園祭)の団体説明会や会計説明会など重要なものは、多くの学生が来られる水曜日の午後に行っている。 それに対しても「時間の都合でこの日のこの時間となった」と述べた。

■内容について

 開始から40分ほどは、中村学長が大学改革案の説明をパワーポイントで行った。
主な内容は武蔵工業大学ホームページTOP News&Eventsから飛べる
ココに 掲載されている。その後、19:45くらいまでが学生の質問時間。
中村学長の態度に教室は熱狂も包まれながらも、 学生同士で静粛を唱えながら、
議論は進みました。 一部の応答を載せます。

「武蔵工業大学が守ってきた校名と伝統はどうなりますか」
「武蔵工業大学の"工業"という部分が受験生、一般には古い・ダサいというイメージをもたれている。 これからは総合大学として広い入り口を設け、これからは国際的な、スマートなイメージを作っていく」


「合併につき、無理やり校名を変えることはないのでは」
「校名は看板であって大した事ではない。大事なのは中味だ。」
「じゃあ変えなくてもいいんじゃないですか」
「いやしかし、このままでは経営が・・・」


「パワーポイントの資料で賛成と反対の意見があるが、その中で"就活への影響"が ないのは何故でしょう」
「この資料に載っている賛成・反対の意見はは私学長のみの見解を載せたものである。」


「なぜ事前に学生の意見を取り入れなかったのですか」
「多くの学生の意見をまとめるのは難しい。」


「学生から代表を出して名称検討委員会に出席させる事はできなかったのか」
「また合併についての改称は、通常経営母体が決めるものである。」


「改称にはまだ時期が早いのでは」
「他の企業だって、合併となれば1日で名称を決めるものだ」


「改称によって不利益が生じた時の責任者は誰ですか」
「私、中村学長と理事会です。」

「なぜ学生から改称候補を募集しなかったのですか」
「学生が出すような意見はこちらでも出し尽くしている。
 もし良い校名案があるなら、明日にでも学生課か私に持ってきなさい」

「明日で出せるわけないじゃないですか」
「そんなもの、いくら考えても出てくる答えは一緒です」


加えて、出席していた武蔵工業大学出身の保護者からの意見。

「高い学費を払って子供を通わせている親に対して何も説明がないのは何故だ。」
「納得していないOBや学生が大勢いるのに、そのOBの寄付金・学費で改称を行おうとしているのは  大変残念な事である。」
「来年からは"武蔵都市大学を受験しようか入学しようかを選ぶ権利"がある。
 しかし、もう入れてしまった子供は選ぶ権利はない。
 入学させてしまえば後はコチラが決める、という姿勢に疑問を感じる」

他に中村学長の言葉として、
「君達が愛校心があって嬉しい」
「私自身も変えたくないと思っている」
「武蔵都市大学が良い名だとは思っていないが、これから良くしていくんだ」


と、学生が期待する説明とは裏腹なものが多かった。

質問者が多いため、最後には質問を打ち切って、
一部の学生が反対署名を呼びかける形で終了した。

終わり際、中村学長が「この後、環境情報学部での予定がある」と言って、
それ以上の延長を認めませんでした。

学生の質問に対して、中村学長は座ったまま、あるいはポケットに手をつっこんだまま応答するという
誠意の感じられない態度でした。